『おぶつだん俳句コンテスト』は、仏壇の製造業者の集まりである「仏壇文化研究所」(通称BBI:会員10社で構成)という団体で、これまで9年間にわたって行われてまいりました。そして年を追うごとに、多くのすばらしい作品の応募をいただき認知度や評価も高まってまいりました。そんな中で、本年度より主催を仏壇仏具の専門店の全国組織である経済産業省認可「全日本宗教用具協同組合」に移し、さらに盛大なコンテストとすることになりました。
そこで、ご参考までにこれまでに行われた『おぶつだん俳句コンテスト』の受賞作を紹介させていただきます。
皆さま方からの多数のご応募をお待ちいたしております。
第9回おぶつだん俳句コンテスト受賞作
【金賞】
佛檀に薔薇の一片紅茶碗
神奈川県
田中美沙(77歳)
【銀賞】
仏壇に来し馬追のよく鳴けり
山口県
藤本洋子(62歳)
やわらかき応待春の仏具店
北海道
沼尻世江子(66歳)
【佳作】
ぶつだんにとまりし時間梅の花
静岡県
斎藤雅英(55歳)
行く春や先祖にともす感謝の灯
東京都
有野昭子(73歳)
仏前に富有柿ひとつ透ける空
静岡県
正戸弥生(75歳)
母の忌や遠い祭りの笛を聴く
大阪府
楢崎進弘(64歳)
灯明も揺らぐ喜び豊の秋
奈良県
久米朋尚(71歳)
第8回おぶつだん俳句コンテスト受賞作
【金賞】
子を産みてこの幸せに手をあわす
佐賀県
澤登幸子(34歳)
【銀賞】
新緑の映ゆる和室にお仏壇
東京都
小林照代(72歳)
黒檀に五色を放つ雛あられ
大阪府
成瀬美穂(32歳)
【佳作】
春分の佛具店街発光す
東京都
木村登志子(79歳)
走馬灯仏間華やぐ夕べかな
愛媛県
高井耕文(70歳)
山の宿夜通し灯す春障子
静岡県
植田久子(80歳)
大安やぶつだん納む夏座敷
大阪府
島田喜代子(75歳)
塵ひとつなき仏壇に年迎ふ
岐阜県
石田興(71歳)
第7回おぶつだん俳句コンテスト受賞作
【金賞】
仏壇を据えて新居の安堵かな
長野県飯田市
後藤幸雄(68歳・画家)
【銀賞】
盆おどりそっと仏壇開けておき
京都府京都市
橋本利夫(63歳・会社員)
薫風や新調したるお佛壇
兵庫県津名郡
山田周子(73歳・無職)
【佳作】
仏壇も身をすくめたる寒のいり
福島県河沼郡
笠間奈緒美(34歳・会社員)
命日はちょっと値のはるゆりの花
東京都墨田区
前川知代子(59歳・主婦)
生まるるも逝くも三月亡き母は
茨城県西茨城郡
海老原順子(50歳・主婦)
仏壇の香炉入れかえ春の宵
静岡県富士郡
小澤円梨(58歳・主婦)
仏壇にも洋風があり暖かし
福島県会津若松市
永田 清(56歳・会社員)
第6回おぶつだん俳句コンテスト受賞作
【金賞】
さくら餅 遺影の母は ふだん着で
福島県福島市
高屋洋子(68歳・主婦)
【銀賞】
「あっホタル」ご先祖様がやって来た
兵庫県神戸市
千住有沙(14歳・学生)
仏壇に海の色ありハイビスカス
鳥取県鳥取市
中江三青(56歳・会社員)
【佳作】
妻愛でし桔梗撫子今朝の供華
東京都あきるの市
杉本正光(69歳・無職)
植代田さかさ観音白く映え
福島県河沼郡
斎藤淑子(67歳・農業)
仏壇に緋の座布団や桃の花
東京都杉並区
伊藤勝郎(79歳・無職)
石仏の御手にころがる春あられ
福島県福島市
森 クミ(72歳・主婦)
塗り直し光る仏壇彼岸来る
東京都葛飾区
市川寿々子(84歳・無職)
第5回おぶつだん俳句コンテスト受賞作
【金賞】
六人を育てし母に桃供ふ
山口県下関市
藤本幸男(55歳・無職)
【銀賞】
仏壇の四角四面に涼新た
静岡県富士宮市
神山孝子(66歳・無職)
立春大吉身ごもる知らせ仏壇へ
東京都葛飾区
小倉慶子(73歳・無職)
【佳作】
仏壇に小さき光梅の花
和歌山県和歌山市
多田雅子(50歳・主婦)
仏壇に花降りつもる夢を見て
東京都立川市
星野芳司(66歳・無職)
みなづきや斑鳩(いかるが)に買う数珠袋
福岡県筑紫郡
名嶋君子(72歳・主婦)
初日にも願ひ仏壇にも願う
神奈川県川崎市
池田 功(67歳・無職)
オルゴール聞きつ兄逝く梅眞白
神奈川県津久井郡
大塚フミ子(77歳・無職)
第4回おぶつだん俳句コンテスト受賞作
【金賞】
仏壇の声なき声や秋の暮
北海道札幌市
渡辺みづき(69歳・無職)
【銀賞】
囀や佛壇という宝物
新潟県三条市
岩崎類子 (74歳・無職)
現し世の蓮の開くを仏壇へ
静岡県富士宮市
影いづみ(55歳・主婦)
【佳作】
厨子開けて志ん生を聴く夜長かな
北海道北見市
石原敬三(67歳・無職)
新品の仏具の匂い春近し
北海道札幌市
大和史郎(76歳・無職)
仏前の供物は庭の夏林檎
長野県長野市
吉沢道夫(42歳・公務員)
買い替えし仏壇着きぬ春つれて
京都府京都市
村上功(59歳・会社員)
仏壇を開けて産声待っている
北海道石狩市
荒川信(74歳・無職)
第3回おぶつだん俳句コンテスト受賞作
【金賞】
仏壇の金具も火照る炎暑かな
静岡県浜名郡
為永義郎(72歳・無職)
【銀賞】
厨子開く心枯野に迷うとき
大阪府松原市
長尾岸子(60歳・主婦)
過去帳に天保の人春の蠅
埼玉県さいたま市
牛山幸夫(67歳・会社役員)
【佳作】
今日の鉦少し重たく原爆忌
東京都青梅市
福田大日之(61歳・彫刻業)
仏壇の線香絶えて蝉時雨
三重県桑名市
百瀬孝昭(50歳・会社員)
佛壇の前にひろがる春の海
岐阜県多治見市
大山くにを(75歳・会社役員)
仏壇に祈る真顔の一年生
神奈川県厚木市
北村純一(56歳・会社員)
ぶつだんに運動会の勝ちリボン
千葉県印旛郡
八本公美(31歳・会社員)
第2回おぶつだん俳句コンテスト受賞作
【金賞】
平凡を菜の花として供えけり
大阪府泉佐野市
山本光胤(79歳・自営業)
【銀賞】
角張って猶ぶつだんの温かさ
熊本県熊本市
園田 浩(50歳・会社員)
寒からむとて仏壇に火を点す
北海道札幌市
依田春男(71歳・無職)
【佳作】
仏壇に一番赤いりんご買う
千葉県袖ヶ浦市
鈴木久枝(47歳・自由業)
灯明のほかは点さず魂送る
島根県松江市
関本大喜(69歳・無職)
仏壇の見守っている昼寝の子
鳥取県鳥取市
中江三青(50歳・会社員)
新米の炊けて仏壇青い湯気
群馬県沼田市
渡辺ちあき(39歳・主婦)
お仏壇春田打つおと聞きしかな
茨城県下妻市
神郡 貢(60歳・無職)
第1回おぶつだん俳句コンテスト受賞作
【金賞】
黒檀も青葉の日々があったのだ
千葉県千葉市
竹内公平(23歳・大学生)
【銀賞】
仏壇にいまを聞きし梅を挿す
山形県寒河江市
大谷正行(50歳・公務員)
仏壇屋に外人の来てあたたかし
長野県伊那市
永井千代子(55歳・会社員)
【佳作】
背負われて仏壇届く彼岸前
東京都国分寺市
山羊克巳(67歳・無職)
親族会議仏壇の百合匂ふ
東京都三鷹市
上條亜紀子(28歳・主婦)
盆用意昔話を子に聞かせ
茨城県石岡市
渡辺雅美(29歳・主婦)
仏壇の祖父との会話冬の午後
北海道札幌市
南貴子(16歳・学生)
雛壇が見え仏壇が見える家
愛知県尾西市
櫻井幹郎(62歳・教員)
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